伊丹市は兵庫県の東端にある自治体です。周囲は尼崎市・西宮市・宝塚市・川西市に囲まれていて、海には面していません。大阪府の自治体では池田市、そして豊中市と隣接しています。市の面積は25.00k㎡と狭く、これは兵庫県の市町村の中では4番目に小さな順位です。しかし、2023年10月時点の推計人口は196,250人、世帯数は84,031世帯と多めで、人口密度の高さは尼崎市に次いで2位です。これは大阪の中心部まで20km、神戸まで24kmほどの近距離という好立地のおかげで、戦後は次々と住宅地が造成されてきたためで、現在伊丹市は阪神地域を代表するベッドタウンになっています。

伊丹市役所の所在地は、兵庫県伊丹市千僧1-1で、1970年の市制30周年では市の木にクスノキ、市の花はツツジ、市の鳥にカモが選ばれました。

伊丹市は1940年、川辺郡伊丹町と稲野村が合併して誕生しました。市域から出土した遺跡を調べると、縄文時代には人々の暮らしが営まれていたと推測されます。伊丹という名称の由来は中世にこの地域に存在していた摂関家の所領、橘御園を管理していた伊丹氏にあるとされます。江戸時代に入ると五摂家の1つ、近衛家の所領となり酒造が盛んになっていきました。最盛期には36もの酒蔵、200以上の銘柄を数え、海路を渡って江戸に輸出されるほどに。徳川将軍の食事のお供にも選ばれるほど伊丹産の酒は美味で知られました。

現在の伊丹市にはJR福知山線に阪急電鉄、大阪モノレールや路線バスといった公共交通機関が市域をくまなく通っており、神戸や大阪市中心部へのアクセスが良いベッドタウンになっています。伊丹市自体は駅前に大規模な繁華街は存在していませんが、その代わり郊外には大型ショッピングモールが複数出店しています。また安全・安心見守りカメラを市内に1,000台以上設置するなど生活のしやすさと治安の維持に対する積極性で知られ、高度経済成長期を過ぎて平成に入った以降も人口は増え続けています。

伊丹市には国内線の基幹空港である大阪国際空港も立地し、近畿圏の大都市へのアクセス性の良さからビジネス目的で利用する方は大変多くなっています。騒音被害による訴訟トラブルが起きることもありましたが、現在は伊丹市のシンボルになっている空港です。阪神・淡路大震災の際には警視庁や消防庁、自衛隊などの航空機の発着空港として運用されています。JR福知山線脱線事故の際には市内の自衛隊総監部、司令部から速やかに救助活動を展開しており、伊丹市は緊急災害時に的確な対応を行える自治体としても評価が高いのです。

伊丹市は住まいだけでなく観光エリアとしても魅力的なスポットが揃っています。かつて隆盛を誇った酒蔵群は現在2軒を残すのみですが、伊丹酒蔵通りには当時の面影を残す古い建物が現存。また、酒蔵だけでなく居酒屋やイタリアンなどの飲食店を楽しめるスポットとして人気です。2軒残っているうちの1つ、小西酒造は自社製造の酒類販売以外にも日本酒のミュージアムを公開したり、極めて個性が豊かなベルギービール輸入を手掛ける業者としても知られています。さらに近年はビール醸造も学び、オリジナルのクラフトビールの生産を始めました。

高野山真言宗寺院の昆陽寺は行基が天平3年、つまり西暦731年に建立したといわれる古刹で、本尊の薬師如来は行基自らが仕上げたとも伝えられます。1579年に荒木村重と織田信長の戦いの際に焼失の憂き目に遭うも後に再建。現代に入ってからは境内にある観音堂が兵庫県の指定有形文化財に選ばれました。寺付近は旧西国街道があったことで知られ、宿場町の雰囲気が今でも随所に感じられます。

戦国時代の元武将、坂上頼泰は豊臣秀吉に接ぎ木の技術の高さを称賛され、木接太夫の称号をもらい受けたというエピソードが有名な人物です。そして歴史的に園芸が盛んだった伊丹市は、現在でも日本三大苗木産地の一つとして数えられるほど。日米友好の証、ワシントンD.C.にあるポトマック川のサクラは苗木の一大産地である東野地区産の苗木を台木にして育ったものです。もちろん伊丹市内でも美しいサクラの名所は複数存在していて、中でも瑞ケ池公園が特に美しい光景を春先に見せてくれます。

荒牧地区にある荒牧バラ園は1.7ヘクタールもの広大な敷地を誇る公園で、何と言っても10,000本のバラの花が植えられているのが見どころ。こちらで咲いている品種は約250種にも及び、天津乙女やマダム・ヴィオレといった地元のバラも色彩を豊かなものにしています。バラの特性上、年間通じて咲き誇る光景を眺めることはできませんが、初夏の5月から6月、秋口の10月から11月が満開になるシーズンです。

伊丹市には公営の火葬施設、伊丹市営斎場があります。1989年に工事着工、1991年に竣工を迎えた施設で、1階に火葬エリア、地下1階に葬儀を執り行うことのできる式場が用意されています。火葬エリアは6基の火葬炉にペットなどを焼却できる動物炉に汚物炉、そして待合ホールや告別ホールが備わっており、式場フロアには規模の違う葬儀室が2室、他には控室などがあります。

【伊丹市営斎場の施設情報】

• ・所在地：伊丹市船原2丁目4-20
• ・電話番号：072-782-2176
• ・開場時間：午前9時～午後5時
• ・火葬受け入れ時間：午前10時～午後2時の間で1時間ごと
• ・休館日：1月1日、2日
• ・駐車場：18台
• ・式場使用料：第1式場10,000円、第2式場8,000円、控室1,000円
• ・祭壇使用料：第1式場15,000円、第2式場7,500円（※葬儀は告別式のみで、通夜には対応していません）

火葬料金は以下の通りです。

• ・12歳以上：市民10,000円、市外の方40,000円
• ・12歳未満：市民5,000円、市外の方20,000円

式場利用は死亡者が伊丹市に住所を有していた場合、あるいは伊丹市に住所を有している配偶者、もしくは1親等の親族による葬儀の際に限られます。伊丹市では料金をはっきりと明示し、安心して行える規格葬儀を提供しています。市が指定した信頼ある葬儀業者が実務を担当、ご自宅や伊丹市営斎場の式場にて執り行われます。こちらの斎場で規格葬儀を行えば、式の後にスムーズに火葬ができるメリットもあります。

最寄り駅は阪急電鉄・伊丹駅で、北西方向約500mの距離です。伊丹市役所からは建屋前の国道171号線を北東に進行、その後県道332号線と交差する大鹿信号を右折して南下すると到着します。施設の脇に通る道路、五合橋線は比較的交通量は多いですが、入口はそちらではなく、信号を左折して一度本道からわき道に入った場所にあるので人の目を気にすることなく進入することができます。

兵庫県伊丹市の火葬場｜伊丹市営斎場について詳しくはこちら

• ・伊丹市神津墓地/いたみしかみつぼち/兵庫県伊丹市岩屋1丁目10-614
• ・慈眼寺クリスタルガーデン 永代供養墓/じげんじくりすたるがーでんえいたいくようぼ/兵庫県伊丹市鴻池6-19-59
• ・杜若寺 納骨堂/とじゃくじのうこつどう/兵庫県伊丹市東有岡5丁目127
• ・杜若寺別院 伊丹東霊園/とじゃくじべついんいたみひがしれいえん/兵庫県伊丹市岩屋2丁目1-24
• ・中野墓園/なかのぼえん/兵庫県伊丹市中野町4丁目
• ・法性寺/ほうしょうじ/兵庫県伊丹市中野西1-53
• ・法巖寺境内墓地/ほうがんじけいだいぼち/兵庫県伊丹市中央2丁目6-16
• ・遍照院霊園/へんじょういんれいえん/兵庫県伊丹市寺本2丁目167
• ・北村墓地/きたむらぼち/兵庫県伊丹市鋳物師4丁目
• ・大鹿墓地/おおじかぼち/兵庫県伊丹市瑞穂町2丁目75番
• ・北河原墓地/きたがわらぼち/兵庫県伊丹市北本町3丁目123番
• ・春日丘墓地/かすがおかぼち/兵庫県伊丹市春日丘2丁目68番
• ・宮ヶ池墓地/みやがいけぼち/兵庫県伊丹市伊丹8丁目980番
• ・大野霊園/おおのれいえん/兵庫県伊丹市大野3丁目
• ・東野墓地/ひがしのぼち/兵庫県伊丹市東野8丁目
• ・一ツ橋墓地/ひとつばしぼち/兵庫県伊丹市船原2丁目42番
• ・荻野墓地/おぎのぼち/兵庫県伊丹市荻野1丁目
• ・御願塚墓地/ごがづかぼち/兵庫県伊丹市御願塚8丁目2
• ・堀池墓地/ほりいけぼち/兵庫県伊丹市4-5
• ・南野墓地/みなみのぼち/兵庫県伊丹市南野6-8
• ・八幡墓地/はちまんぼち/兵庫県伊丹市東有岡5丁目

※墓地情報はインターネットで公にされている情報をまとめたものであり、当社との提携関係・正確性・空き区画の有無を保証するものではありません。

大阪国際空港を有する伊丹市の歴史は古く、縄文時代の土器が出土、飛鳥時代には、時の高僧、行基がこの地に昆陽寺を建立、併せて昆陽池も灌漑事業として作られた背景があり古くから仏教には縁が深く、今も地名に「行基町」「千僧」という名が残ります。また、有岡城を中心に武家町としても発展、商業においても清酒醸造発祥の地と全国に名を広めている伊丹の地は仏教も手厚く保護され歴史のある寺院が多数見受けられます。他の関西の地域に比べて浄土真宗は少なく、真言宗、曹洞宗が多いことも過去の歴史からうかがえます。

伊丹市にある昆陽地区には石碑様の庚申塔がいくつか置かれています。庚申とは古代に日本に入ってきた道教、そして仏教や密教、その他の信仰や習俗が入り混じった民間信仰で、戦国時代あたりには一般の人々の間に広まっていきます。この信仰では旧暦で60日ごとに巡ってくる庚申の日に眠ってしまうと体内より虫が出て、それまでの悪事を神に告げ口するため天に向かうという言い伝えがあり、それを防ぐために庚申の日は夜通し起きて過ごしていたようです。現在ほとんど見られなくなったこの信仰ですが、当時は親睦、そして経済的な互助会としての役割もあり、葬儀などでは村の人間がお互いを助け合うというしきたりがどの場所でも見られたのです。山を有しない土地柄のせいでもあるかもしれませんが1934年には火葬施設があり当時まだ土葬の風習が多く残っていた他市の方からは先進的に見えたと思われます。

葬儀の風習としては、昭和初期から昭和50年くらいまでは自宅でお葬式を行うことがあたりまえで、ご近所の皆さんがお手伝いに来るスタイルが主流でした。しかし葬儀専用の葬儀場が建ち始めると、一気に葬儀場での葬儀が一般的となり、ご近所のお手伝いも不要という流れが加速しました。

また、伊丹市は規格葬儀も提供しており、全体的に年々葬儀にかける費用は低下している傾向が見られます。さらに平成の半ば頃からは家族葬専用式場が開設されはじめ、一般の会葬者を呼ばない形式でのお葬式が注目を集め、コロナ禍がこれに拍車をかけて家族葬の流れを加速させています。

時代の流れとともに宗教儀式も簡素化され、通夜の読経なし、当日のみの御読経という一日葬が増えつつある現状です。お香典の袋は黄色と白の水引きタイプを使う、通夜振舞いは行わない、そして友引でも葬儀があるなど、関西地方らしい風習を確認することができます。

一般的に民生葬や福祉葬と呼ばれる、行政の補助によって実施される葬儀ですが、伊丹市の場合は特に決まった名称はありません。以下は便宜上、福祉葬と表現します。

福祉葬の金額は自治体によってさまざまですが約200,000円が葬儀代金として扶助されます。注意点として火葬料金10,000円～13,200円は先に準備が必要となります。当社でも福祉葬の実績はございますのでご依頼いただければご対応は可能です。しかし、ご注意いただきたい点として、故人様のみが生活保護、生活支援を受けられている場合、葬祭扶助は支給されないケースがほとんどです。福祉葬は、生活保護や生活支援を受けられている方が喪主・施主として葬儀を出せないので、お住まいの市町村の住人の皆様の税金・公金を個人の葬儀代金として扶助しますといった考えのもとで行われており、故人様が生活保護を受けていても葬儀費用を出せる親族がいる場合には基本的には適用されません。

生活保護制度は､次のように定められています。

「憲法第25条に規定する理念に基づき､生活に困窮する全ての国民に対し困窮の程度に応じ､必要な保護を行い最低限度の生活を保障するとともにその自立を助長することを目的としている｡保護は､資産や働く能力などの全てを活用しても､なおかつ生活できない場合に行われる。」

このため、生きている間は最低限の生活を保証しますがご逝去と同時に故人様への履行は基本的に打ち切りです。ただし故人様に身寄りがなく残された金品で葬祭費用がまかなえない場合には、福祉葬が行われることもあります。

上記経緯により福祉葬として執行されるべきかの可否は、我々葬儀社ではなく市役所のケースワーカー様の判断になります。窓口・連絡の際は、各自治体の生活福祉課もしくは生活支援部署となります。

いろいろとご不安な部分も多いと思いますので、ご相談いただければ一緒に市役所や生活支援部署へ出向かせていただきます。

助成金・給付金については次の通りです。

国民健康保険、後期高齢者医療保険を受けている方に該当する葬儀関連助成金の名称は「葬祭費」となり、金額は50,000円前後となります。社会保険を受けている方の葬儀関連助成金は、「埋葬料」となり、金額は50,000円。依頼先は勤務先の所轄社会保険事務所、もしくは勤務先の健康保険組合になります。

故人様と生計維持関係にない場合は「埋葬費」となり、埋葬費は埋葬料と同じく、故人様が国保以外の健保加入者である場合に受けられる給付金です。埋葬料は申請者が故人様の収入で生活していた場合に利用できるのに対し、埋葬費は申請者が故人様により生計を維持されていない場合でも利用できる制度です。支給額は上限50,000円。実際に埋葬にかかった費用が支給されます。申請期限は故人様が亡くなった翌日から2年間です。

伊丹市には2つの自社葬儀場があり、2013年に開設・2021年にリニューアルされた「家族葬 千の風(旧:糸)伊丹大鹿ホール」と2017年に開設された「家族葬 千の風 伊丹昆陽ホール」です。いずれも家族葬専用ホールではありますが、一日葬や火葬式といったセレモニーにも対応し、小規模であれば一般葬にも対応いたします。安置室や控室も完備しておりますので、大切な方と安心してお過ごしいただけます。

【家族葬 千の風(旧:糸)伊丹大鹿ホール】
所在地：兵庫県伊丹市大鹿7-52-2

「家族葬 千の風(旧:糸)伊丹大鹿ホール」は、171号線と五合橋線が交差する角地にございます。目立つ立地にも恵まれ、2013年開設時のオープンイベントでは2日間で300名を超える来場者があるほどの賑わいを見せ、地域の皆様に認知いただくことができました。家族葬専用に設計されたリビングホールは清潔さと統一感を感じることができるデザイナーズ建築です。解放感のあるリビングホールは外光をふんだんに取り入れる設計になっており、葬儀場内の間接照明と合わせた優しく暖かな空間を演出しています。

【家族葬 千の風 伊丹昆陽ホール】
所在地：兵庫県伊丹市池尻3-26-1

伊丹市の2号店になる家族葬 千の風 伊丹昆陽ホールは、尼宝線沿い、イオンモール伊丹昆陽店の近くという立地の良さもあり、すぐに地域の皆様に認知いただくことができました。家族葬 千の風 伊丹昆陽ホールも自由な家族葬 糸 伊丹大鹿ホールと同様に、現代のお葬式にスタイルに合わせた、ご家族が集い思い出いっぱいの葬儀ができるリビング空間となっています。

同じ市に2カ所できたことで、一方がご利用中の場合はもう1つの葬儀場をご案内することができ、事前相談のお客様にも大変ご安心いただいております。

また、ご利用いただいた皆様が一様に言ってくださるのは「貸切なので、誰に気を遣うことなく過ごすことができた」というお言葉です。昨今の葬儀事情にマッチしたコンパクトかつモダンで暖かな雰囲気の葬儀場は、貸切ということも相まって本当に「自宅のように」お過ごしいただけているようです。ビル型で1日に複数の葬儀が行われる会館では、どうしてもロビーなどで他のご葬家様と顔を合わせることになり、お互い気を遣うことがあります。また、大型の葬儀場で複数の葬儀が行われる場合、他の葬儀日程に合わせて自分の葬儀日程を調整しなければいけない場合もあります。ほとんどの葬儀場では同時刻の出棺ができないためです。そうした部分においても、当社のような貸切の家族葬専用の葬儀場は、本当にご家族だけでゆっくりと送ってあげたいというご希望を、最も叶えやすい葬儀場と言えるでしょう。

両葬儀場とも、24時間365日対応しておりますので、いつでもお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。ご来館いただいての無料相談や葬儀費用のお見積りなどにも対応しております。お坊さんには聞きにくいお布施のご相談や、葬儀後のことなども丁寧にご説明させていただきます。

「家族葬 千の風(旧:糸)伊丹大鹿ホール」については「伊丹ドン・キホーテの前にある葬儀場」と言えば伊丹市民のみならず尼崎、宝塚、川西、西宮の方でも「ああ、あそこね」と言われるほど認知されている葬儀場になります。さらに当葬儀場の隣には「なか卯」さん、斜め前には「阪急オアシス」さん、信号を渡れば「丸源ラーメン」さんの他、周辺にはさまざまなお店があり賑やかな通りの一角にあるため大変便利です。「家族葬 千の風(旧:糸)伊丹大鹿ホール」までのアクセスとして、阪急伊丹駅が最寄りとなり1.2kmほどの距離がございますが、駅からはバスが出ておりバス停はほぼ目の前と非常に便利です。

「家族葬 千の風 伊丹昆陽ホール」はJR伊丹駅から伊丹市営バスで約15分、池尻停留所から徒歩3分です。お車では中国自動車道宝塚ICより3.2km、国道42号線(尼宝線)沿い「イオンモール伊丹昆陽店」徒歩5分の位置にあります。斜め前には餃子の王将、ペットショップ、丸亀製麺伊丹店他、個人経営の食堂もあり地域の皆さんの憩いの場所となっております。