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知っておきたい葬儀の段取り|臨終から葬儀や火葬、必要な手続きまで

知っておきたい葬儀の段取り|臨終から葬儀や火葬、必要な手続きまで

ご家族との別れは思いがけず訪れるもので、それに伴って突然葬儀の準備が必要となります。
初めての葬儀ともなれば、段取りに戸惑ってしまう方も少なくないでしょう。

本記事では、臨終から通夜、葬儀に至る各段取りについてご紹介します。葬儀後に必要となる手続きなどについても解説していますので、いざという時に備えてぜひ参考にしてください。

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臨終から葬儀後までの基本的な流れ

臨終から葬儀後までの基本的な流れ

臨終から葬儀終了までの基本的な流れは以下の通りです。

臨終
葬儀前の準備
通夜
葬儀・告別式
火葬・還骨法要
葬儀後に必要な段取り
葬儀の流れについては以下の記事で詳しく解説しております。
葬儀の流れ12ステップ│日程・時間の組み方からマナーや注意点まで

続いて、各項目で必要となる段取りについてご説明します。

 

臨終

臨終

まず、危篤の連絡を受けてから臨終を迎えるまでの間に取るべき段取りについてご紹介します。

 

危篤の連絡

病院から危篤の連絡を受けたら、気が動転してしまう方も少なくありません。まずは深呼吸して落ち着くことが大切です。続いて、亡くなる前に会わせたい人物へ連絡をして、病院へ向かってもらいましょう。この時、事前に連絡先を一覧にしておくとスムーズな伝達が可能です。危篤の際は一刻を争う事態ですから、たとえ深夜や早朝でも電話で連絡しましょう。

 

葬儀社への連絡

事前に予約している葬儀社があれば、危篤の連絡を受けた時点でその旨を伝えましょう。ご遺体の搬送は葬儀社が行う場合が多いため、ご逝去後の流れについて指示を仰ぎます。また、通夜や葬儀に向けてお坊さんの予定を確保するためにも、お世話になっている菩提寺があれば連絡しておきましょう。

 

死亡診断書の受け取り

死亡が確認されると、医師によって死亡診断書が発行されます。多くの場合、死亡診断書は死亡届と一体になっています。死亡診断書を受け取ったら、死亡届の必要事項を記載しましょう。死亡届は、葬儀後の手続きで必要となるケースが多いため、コピーを取っておくことをおすすめします。

死亡届は、亡くなった事実を知った日から7日以内の提出が必要です。故人の本籍地・届出人の居住地・亡くなった地のいずれかの役所が提出先となります。死亡届を提出すると、火葬する際に必要な火葬許可証が発行されますので、無くさないよう保管しておきましょう。

 

末期の水

故人の臨終に立ち会った人を中心に、あの世で喉が渇いて辛い思いをしないようにとの意味を込めて故人に末期の水をとります。箸の先にガーゼや脱脂綿などを巻いたものを用意し、水を含ませて故人の口を優しく湿らせましょう。場合によっては、病院で末期の水をとった後に看護師や専門業者によるエンゼルケアやエンバーミングと呼ばれる遺体の防腐処理が施されることもあります。

 

遺体の引き取り・安置

病院で亡くなった場合、しばらくは病院の安置室にご遺体を安置してもらえます。しかし時間に限りがありますので、できるだけ速やかに安置場所へ搬送しましょう。安置場所には自宅のほか、最近では葬儀社の安置室が選ばれることが多いです。安置場所が決まったら葬儀社に連絡し、寝台車での遺体搬送を依頼しましょう。

 

葬儀前の準備

葬儀前の準備

続いて、葬儀社との打ち合わせや納棺など、葬儀前に必要な段取りについてご紹介します。

 

葬儀社の決定・打ち合わせ

地域での評判や葬儀プランなどを参考に葬儀社を決定しましょう。短時間で納得できる葬儀社を決めるのは負担の大きい作業なので、可能であれば事前に複数の葬儀社を比較検討しておくことをおすすめします。

葬儀社が決まったら、担当者と共に通夜や葬儀・告別式の内容を相談しましょう。まずは、式場・火葬場の空き状況やお坊さんの都合を踏まえながら日程を決めます。日程が決まったら、葬儀に参列してもらいたい方へ日時や葬儀場の案内を行います。

続いて葬儀の希望を伝え、担当者に葬儀プランを立ててもらいましょう。あわせて見積もりを出してもらうと、おおよその葬儀費用を把握できます。また、故人の遺影写真のデータがあれば担当者へ渡しておきます。

葬儀の費用については以下の記事で詳しく解説しております。
葬儀費用の相場はいくら?内訳や項目、金額を抑えて負担を減らすコツ

納棺

通夜の前には、故人の遺体を棺に納める納棺を行います。まず、故人の体を清らかにするための湯灌(ゆかん)を行いますが、大抵は葬儀社に代行してもらうことが可能です。湯灌の後、故人に死装束を着用させて棺へと納めます。

 

通夜

通夜

通夜開始前の準備や、通夜の段取りについてご紹介します。

 

開始前の準備

喪主や遺族は、事前の準備や葬儀社との最後の打ち合わせがあるため、通夜開始の2時間前には式場へ着くようにします。通夜当日は、式場に供花や供物、弔電が届きますので、贈り主を忘れず確認しましょう。また、弔問客に渡す通夜返礼品や会葬礼状の手配を葬儀社に依頼した場合は、数や内容に誤りがないかのチェックも必要です。

 

弔問客の受付

通夜開始の30分ほど前から受付を開始します。受付係は弔問客から香典を受け取り、芳名帳への記帳を促します。受付係は金品を受け取る重要な役割を担うため、ご家族や親族など信頼できる人物にお願いするのが良いでしょう。

 

開式

通夜開始の15分前には喪主や遺族も式場内で着席します。式の進行は主に葬儀社の専門スタッフが行いますのでご安心ください。開始時刻になるとお坊さんが入場し、祭壇前に着席して通夜が開始します。

 

読経・焼香

お坊さんによる読経・焼香の後、喪主や遺族、親戚、一般弔問客の順に焼香を行います。焼香開始のタイミングは、お坊さんや葬儀社スタッフの指示に従ってください。

 

閉式

全員の焼香が終わった後、お坊さんによる法話や説法が行われます。お坊さんが退場した後、弔問客に向けた喪主からの通夜挨拶があります。

 

通夜振る舞い

通夜の後は、通夜振る舞いと呼ばれる会食の場を設けることがあります。喪主挨拶の後、出席者全員がグラスを上に上げる献杯を行い、食事を始めます。通夜振る舞いには、寿司やオードブルといった大人数で分け合って食べられる料理が選ばれることが多いです。

葬儀の通夜については以下の記事で詳しく解説しております。
今さら聞けない「通夜」とは?葬儀式・告別式との違いや流れ、マナーまで

 

葬儀・告別式

葬儀・告別式

通夜翌日の葬儀・告別式の段取りについてご紹介します。

開始前の準備

葬儀当日も、通夜同様に喪主や遺族は早めに会場へ到着しておきましょう。追加で弔電などが届いていることもありますので内容を確認し、式中に弔電を読み上げる順番を葬儀社のスタッフへ伝えておきます。

 

会葬者の受付

式開始の30分前から受付を開始します。葬儀から参加する会葬者は香典を持参していますので、受付係は香典を受け取り、芳名帳へ氏名を記載してもらいましょう。

 

開式

開始30分前には喪主や遺族も席につきましょう。お坊さんが入場し、葬儀が始まります。

 

読経・引導

お坊さんによる読経が行われます。宗教や宗派によっても異なりますが、おおよそ30分から1時間ほどの所要時間です。葬儀の形式によっては、故人に戒名を授けて仏のもとへと導く引導が行われます。

 

弔辞・弔電の紹介

通夜の場合は読経終了後すぐに焼香が行われますが、葬儀ではその前に弔辞と弔電の紹介が行われます。弔辞をお願いする場合は、生前の故人と特に親しかった友人などへ依頼しましょう。

 

焼香

葬儀社スタッフの指示に従って焼香を行います。通夜の時と同様に、喪主や遺族、親戚、一般会葬者の順で焼香します。

 

閉式

全員の焼香が終わるとお坊さんは退場し、喪主が閉式の挨拶を行います。その後、棺の中へ花や故人の思い出の品といった副葬品を納める花入れの儀が行われ、出棺の準備へ移ります。

 

火葬・還骨法要

火葬・還骨法要

出棺から火葬、還骨法要までの流れをご紹介します。

 

出棺

参列者の男性を中心に、棺を霊柩車へと運びます。この時、遺体の足が前を向くようにして運ぶのが風習です。霊柩車が出発するのに続いて、参列者も車で火葬場へと移動します。基本的に火葬場へは遺族や親族が同行し、残りの参列者は式場で解散となります。

 

火葬

火葬場へ到着したら火葬炉の前で最後の焼香をした後、火葬が行われます。所要時間は1時間ほどですので、参列者は控室などで食事を取りながら待機することが多いです。

 

骨上げ

火葬後、残ったお骨を骨壺へ納める骨上げ(別名:収骨)が行われます。足元の骨から順番に、二人一組で同じ骨を箸で拾って骨壺へ入れていきます。順番は、喪主を筆頭に故人と縁の深い人物からとなります。

骨上げが終了したら、火葬場の担当者から埋葬許可証を受け取りましょう。納骨の際に必要となる書類ですので、大切に保管しておきます。

 

還骨法要・初七日法要

火葬場から式場へと戻り、還骨法要を行います。祭壇へ遺骨を安置し、お坊さんに読経してもらった後、全員が焼香を行う法要です。また、近年では遠方から訪れた参列者の負担を減らすことを目的として、本来は亡くなってから7日目に行われる初七日法要も還骨法要とあわせて行うことが増えています。

 

精進落とし

お坊さんや参列者への感謝の気持ちを表す会食の場が精進落としです。参列者の数が把握できる場合が多いため、通夜振る舞いとは異なり、1人一膳ずつの料理を用意しましょう。また、お坊さんが精進落としへの出席を辞退された場合は、食事の代わりとして御膳料をお渡しします。

葬儀の火葬については以下の記事で詳しく解説しております。
葬儀における火葬とは|流れや注意点など知っておきたい知識を解説

 

葬儀後に必要な段取り

葬儀後に必要な段取り

ここまでは、臨終から火葬といった葬儀の一連の段取りについてご紹介しました。続いて、葬儀が終わった後に必要な段取りについてお伝えします。

 

お坊さんなどへの挨拶まわり

葬儀の際に読経していただいたお坊さんへ、謝礼をお渡しします。式当日にお渡しする場合もありますが、後日寺院へ伺ってお渡しする方がより丁寧な対応となります。また、故人の勤務先や葬儀の手伝いをしてくれた方など、お世話になった方々へもお礼の挨拶まわりを行いましょう。

 

納骨・四十九日法要

納骨をするタイミングに特に決まりはありませんが、寺院で四十九日の法要を行った後、そのまま墓へ納骨する流れが一般的です。納骨のタイミングが決まったら、故人の名前や戒名を墓石へ彫刻してもらうため墓石店へ依頼しましょう。仏壇をお持ちの場合は、四十九日法要でお坊さんに本位牌への魂入れを行っていただき、それまで使っていた白木の位牌と入れ替えます。

 

香典返しの準備

香典をいただいた参列者へ、忌明けを目途として香典返しが届くよう手配を進めます。香典返しの金額は、いただいた香典の3割から5割程度が目安です。品物には、形が残らない洗剤や食品などが選ばれます。

 

必要な諸手続き

葬儀社へ葬儀代金の支払いを行います。支払い期限は葬儀社によって異なりますが、早いところでは葬儀終了当日に期限が設けられている場合もありますので注意してください。また、故人が健康保険の被保険者だった場合は埋葬料または埋葬費が、国民健康保険や後期高齢者医療制度の被保険者だった場合は葬祭費が支払われます。いずれも2年以内の申請が必要なので、なるべく早めの手続きをおすすめします。

また、故人が国民年金や厚生年金の受給者だった場合は、受給停止手続きを行う必要があります。国民年金の場合は故人が亡くなってから14日以内、厚生年金の場合は10日以内に行わなければなりません。停止手続きを行わず年金を受給し続けていた場合は不正受給となり、全額返還が求められます。

そのほかにも、以下のような手続きが必要となる場合があります。必要に応じて忘れず手続きを行ってください。

  • ・世帯主の変更手続き
  • ・遺族年金の受給申請
  • ・所得税の準確定申告
  • ・保険金の請求申請

 

スムーズな段取りで心に残る葬儀を

スムーズな段取りで心に残る葬儀を

今回は、一連の葬儀の流れに沿って必要となる段取りをご紹介しました。葬儀に慣れている人はほとんどおらず、初めてのことばかりで混乱してしまう方も多いはずです。葬儀の段取りを知っていれば、いざという時の準備もスムーズに進みます。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、ご家族や参列者の心に残る葬儀にしてください。

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