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【枚方市での葬儀の流れ】亡くなってから葬儀後までの日程や手続きを解説
家族が亡くなると悲しみに浸る間もなくさまざまな手続きを次から次へとこなさなくてはなりません。いざというときに慌てないように、おおまかな流れは事前に頭に入れておいたほうがよいでしょう。
葬儀には地域独自の風習があるので、それらを把握するのも重要です。本記事では、枚方市の葬儀をする際の流れについて日程や手続きを詳しく解説します。
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目次
【枚方市】葬儀の形式によって流れは異なる
かつてはご逝去された日の翌日に通夜式、翌々日に葬儀・告別式という2日葬の形式が主流でした。
しかし最近は葬儀の多様化・簡略化が進み、お通夜を省略した1日葬やお通夜も告別式も行わない火葬だけの火葬式(直葬)が増えつつあります。
火葬式、1日葬、2日葬それぞれの場合の葬儀の流れについて、一般的な仏式の葬儀を中心に解説します。
火葬式の流れ
火葬式(直葬)は亡くなった後、通夜式も告別式も行わず火葬前に簡単なお別れだけをするスタイルの葬儀です。火葬場の予約状況にもよりますが、早ければご逝去の翌日に火葬をします。ただし、法律で死後24時間を経過しないと火葬はできません。
火葬式の基本的な流れは以下のとおりです。
夕刻以降に亡くなった場合は、法律上の問題などから火葬は翌々日になる可能性があります。また火葬場の予約状況によっては、希望の日時に火葬ができるとは限りません。首都圏などでは、混雑期には1週間以上待機しなければならないケースもあります。
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1日葬の流れ
1日葬では、一般的な葬儀(2日葬)で行うお通夜を省略し、概ね以下のような流れになります。
ただし、火葬式の場合と同様に死後24時間を経過しないと火葬できないため、葬儀は最短で亡くなった日の2日後になるかもしれません。
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2日目 |
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2日葬の流れ
2日葬は、旧来からある最も一般的な葬儀の形態です。ご逝去の次の日(以降)に通夜式を行い、その次の日に葬儀式・告別式、続いて火葬・収骨を執り行います。
葬儀の形態には一般葬や家族葬もありますが、これらは葬儀の規模による分類です。一般葬は会社関係者や親戚など多くの人を呼んで実施しますが、家族葬はごく親しい身内だけで行います。どちらもお通夜を省略すれば1日葬、お通夜と告別式をすれば2日葬となります。ただし一般葬の場合、お通夜を実施しないことはあまりありません。
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【枚方市の葬儀】ご逝去当日の流れ(1日目)
まずはお亡くなりになった日について、危篤状態の時点からやるべきことを順を追って紹介します。
火葬式、1日葬、2日葬のどの場合においても、ご逝去当日の流れは基本的に同じです。以下では、主に一般的な仏式の場合を中心に解説します。
危篤
病気で入院していて危篤の知らせを受けた場合、まずは心を落ち着けましょう。大切な家族が最期のときを迎えているとはいえ冷静に判断しなければなりません。
危篤といっても残された時間はさまざまです。もし時間的余裕があれば、必要に応じて親族や親しい人を呼んで一緒に最期を看取ってもらいましょう。
ご逝去
死亡が確認されると医師に死亡診断書を作成してもらいます。死亡診断書がなければ火葬・埋葬はできません。
次は葬儀社への連絡です。葬儀の日程を決めるうえで最も重要なことは火葬場の空き状況です。葬儀社を通じて確認してもらいましょう。
火葬の日取りが決まるとそれに合わせてお通夜・告別式の日程を組みます。
安置
全体の日程が決まると次は遺体の搬送です。安置する場所は、どこで葬儀を実施するかによって異なります。葬儀社の式場で行う場合は葬儀社へ、自宅で葬儀をあげる場合は自宅へ搬送します。
打ち合わせ
火葬場の予約や遺体の搬送は、実際には葬儀社との打ち合わせの中で決定されます。同時に葬儀の内容も担当者と相談して詰めていかなければなりません。
どのような宗教宗派なのか、祭壇の規模や参列者の数などを決めていきます。
葬儀の日時・場所が決まると、親戚や友人など葬儀に来てもらう人に連絡しましょう。亡くなった直後は、今まで経験したことのない多くの手続きに時間を取られます。親戚には個別に連絡するのではなく、誰かひとりにお願いしてその人から他の親戚に伝えてもらうような工夫が必要です。
【枚方市の葬儀】通夜式の流れ(2日目)
亡くなってから2日目、通夜式の流れを解説します。通夜式は火葬式や1日葬では実施しないので、下記の流れは2日葬の場合です。
火葬式や1日葬では、納棺は告別式・火葬の日に行います。
納棺
納棺は故人の体を清め、あの世へ旅立つ準備を整える重要な儀式です。
湯灌(ゆかん)でご遺体を清め、死化粧・死装束を施し棺におさめます。故人の思い出の品や好物なども副葬品として棺に一緒に入れるケースもあります。
納棺は、通夜式の数時間前から30分ほど前に実施されるのが一般的です。
通夜式
お通夜は通常夕方の6時から7時頃より開催され、所要時間は1時間ほどです。
一般的な仏式の葬儀では、まずお坊さんが読経しその後焼香が始まります。焼香は喪主から始まり、続いて親族、一般の弔問客と関係の深い順に行われます。
葬儀を葬儀社に依頼している場合、葬儀社スタッフが司会進行をしてくれるのでその指示に従って焼香すればよいでしょう。
読経が終了するとお坊さんが退場し、最後に喪主が挨拶して通夜式は終了します。
通夜振る舞い
通夜振る舞いとは、通夜の後に故人を偲び参列者に感謝の意を示すために設けられる食事の席です。
通夜振る舞いの風習は地域によって異なります。関東では一般の弔問客も参加しますが、関西では近親者のみで行われるケースが多いようです。九州ではほとんどの地域で通夜振る舞いそのものがありません。
【枚方市の葬儀】告別式の流れ(3日目)
告別式当日の流れを解説します。
以下の流れは2日葬のものです。1日葬や火葬式ではこの日に納棺を行います。
葬儀式・告別式
通夜式の翌日に葬儀式・告別式が執り行われます。厳密には葬儀式が近親者のみで故人の死を悼む宗教的儀式であり、友人・知人・会社関係者なども参加する社会的儀式が告別式です。しかし、現在では一体となって行われているので、お坊さんによる読経が始まってしばらくすると家族・近親者による焼香、次に知人や会社関係者による焼香と続きます。基本的には通夜式と同じ流れと考えてかまわないでしょう。
出棺
告別式が終わると出棺です。棺を霊柩車に乗せ、火葬場へ向かいます。火葬場へ同行するのは近親者のみで、多くの人は出棺のときが故人との最後のお別れです。棺を霊柩車に運ぶ際は、原則として故人と親しかった男性のみで棺を担ぎます。家族葬など少人数の葬儀で手が足りない場合は、葬儀社のスタッフが手伝ってくれます。
火葬
枚方市での葬儀で利用される火葬場はほとんどの場合、市営の「やすらぎの杜」です。
火葬場につくと火葬許可証を提出しなければなりません。
火葬の前に炉前で最後の焼香をします。火葬時間はやすらぎの杜では1時間30分ほどです。
収骨
火葬が終了すると焼け残った骨を骨壺におさめます。この儀式は収骨や骨上げと呼ばれますが、その方法は地域によって異なります。東日本では2人1組でひとつの骨を拾い上げますが、西日本ではこのようなしきたりはありません。
東日本では全ての骨をおさめる全収骨、西日本では一部の骨だけをおさめる部分収骨が中心です。
枚方市の葬儀では西日本の慣例にならい部分収骨を行います。
還骨法要・初七日法要
火葬が終わると遺骨を持ち帰り、お坊さんに読経してもらう還骨法要が営まれます。最近では、本来亡くなってから7日目に行う初七日法要も一緒に繰り上げて実施するのが一般的です。
さらに、葬儀の簡略化が進行し還骨法要を実施しないケースも増えつつあります。
精進落とし
還骨法要の後にお坊さんや近親者を招いて精進落としの席を設け、参列してくれたことや読経への感謝の気持ちを伝えます。
【枚方市の葬儀】葬儀後の流れ(4日目以降)
葬儀終了後の流れを紹介します。供養のしかたは宗教宗派によって大きく違うので、ここでは一般的な仏教の場合を例に解説します。
後飾り祭壇
葬儀が終わると、自宅に後飾り祭壇を設置しなければなりません。四十九日の法要までは、この後飾り祭壇で供養します。
四十九日法要
亡くなってから49日目に実施する四十九日法要をもって、喪に服する期間はひと区切りを迎えます。法要では、親族を招きお坊さんに読経をしてもらいます。
四十九日当日にできないときは前倒してもかまいません。多くの仏教宗派では四十九日法要が終わったタイミングで香典返しを送付します。
納骨
骨壺をお墓や納骨堂に納める儀式を納骨(式)と呼びます。お墓の準備の都合があるので明確な決まりはありませんが、四十九日法要と併せて行うことが多いようです。
葬儀の流れに関する枚方市の風習
枚方市で葬儀をする際の流れの特徴は、大阪府全般の傾向に準じています。特に枚方市独特の風習は見られません。葬儀では地域の風習以外に宗教宗派やその家独自のしきたりなどがあるので注意が必要です。
葬儀の前に火葬を行う「前火葬」の地域もありますが、枚方市では葬儀後に火葬する「後火葬」がほとんどです。
収骨方法は、西日本で一般的な部分収骨を行います。
香典の水引も関東と関西で違いが見られます。一概には言えませんが、大阪や京都などでは黄白の水引を用いるケースが多いようです。
【枚方市】家族や葬儀社と相談して葬儀の流れを決めよう
枚方市で葬儀をする際の流れについて解説しました。葬儀の流れは地域や宗教宗派によって違いがあります。その家に代々伝わるしきたりもあるかもしれません。あとあとトラブルにならないように、葬儀社や家族、親族の中でも年長の人などとよく相談して葬儀の段取りを決めましょう。