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家族葬の日程の決め方のポイント!考慮するべきことや当日までの流れ

家族葬の日程の決め方のポイント!考慮するべきことや当日までの流れ

お葬式の日程はどのように決めるのでしょうか。また、家族葬と一般葬では日程の決め方に違いはあるのでしょうか。

家族葬で葬儀を行うにあたって、どのようにして日程を決めればよいのかわからない方のために、本記事では考慮するべき内容や当日までの流れに関して詳しく解説していきます。

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家族葬の日程の決め方

家族葬の日程の決め方

葬儀の日程は、遺族の都合、お坊さんの都合、火葬場や葬儀場の空きスケジュールを考慮して検討する必要があります。実際にはどのようにして決めていくのか詳しくみていきましょう。

 

遺族とお坊さんの都合を確認する

親族などが亡くなった場合、まず葬儀社に電話をして対応をお願いするのが一般的です。どこでどのようにして亡くなったかにもよりますが、ご遺体の搬送や安置などが必要になりますので、葬儀社に連絡をして今後の流れの確認をします。故人が亡くなったことを、すぐに知らせなければならない関係の方には連絡を入れます。

次に、菩提寺などがある場合にはお坊さんに連絡をします。地域やお寺によっては、遺体の安置が終わった後、枕経を読みに来てくださる場合があります。

また、菩提寺のお坊さんに直近の予定を確認し、いつならば通夜・告別式が可能なのか予定の確認をしておきます。直近で既に別の葬儀や法要などの予定が入ってしまっている場合には、先の日程になってしまうこともあります。

お坊さんの予定が空いている日のうち、少なくとも家族が参列できる葬儀日程の候補を考えておきます。
遠い親戚や友人・知人など葬儀前に訃報を知らせない場合には、葬儀が終わり次第お手紙などで訃報を伝えます。

 

遺族の都合ですぐには葬儀が行えない場合

葬儀に参列してほしい方が遠方に住んでいたり、火葬前に故人と会わせてあげたい方が海外に住んでいたりと、あらゆる事情ですぐの葬儀(火葬)が行えないこともあります。

お通夜までの基本的なご遺体の管理はドライアイスでの対応になりますが、ドライアイスのみでは寒い季節でも2~3日が限度です。暑い季節やご遺体を数日(3日以上)保管したい場合には、冷蔵室を使うことも多いです。これは、棺や布団に寝かせたままの故人が入るサイズの冷蔵庫のようなものです。葬儀社や火葬場などご遺体の安置が可能な施設にあることが多いです。また、最近はご自宅でも納棺後のご遺体を冷蔵保存できる移動式の冷蔵ボックスの用意がある葬儀社もあります。

ただし、すぐに冷蔵室に保管したとしても徐々にご遺体の腐敗は進みますので、冷蔵室での対応でも1週間前後が期限だと思っていただくとよいでしょう。

さらにそれ以上ご遺体を保管したいという場合には、エンバーミングという手法もあります。エンバーミングはご遺体にさまざまな防腐処理を施すので、最大50日は腐敗を止めることができるとされています。
ただし、エンバーミングを行うのは専門の資格を持った人に限られるので、すぐにできるかどうかはわからないのと、費用も15万円~25万円前後と冷蔵保管と比べると高額になります(冷蔵室利用は地域や施設にもよりますが1日につき1万円前後が一般的です)。

しかしエンバーミングは防腐処理以外にも、できる限り生前の姿に近い姿に戻す処置も可能です。痩せてしまった方をふっくらと見せたり、損傷したご遺体を復元したり、といった目的で利用される方もいらっしゃいます。

 

葬儀場と火葬場の空きを確認する

葬儀社や関係者に連絡をしている間に、故人のご遺体の搬送や安置の準備が整い、時間が決まることが多いので、基本的にはご遺体の安置後に葬儀社と打ち合わせを行います。そこで、葬儀場と火葬場の空きを葬儀社のスタッフに確認してもらい、希望する日程が空いていれば、そのまま予約を取ります。

希望日程が既に埋まってしまっている場合には、再度お坊さんや遺族の予定も確認した上で再調整が必要になります。場合によっては1週間以上先の葬儀日程になってしまうこともあります。このような場合、季節やご遺体の状況にもよりますが、火葬だけを先に行い、通夜・告別式は後日行うというケースもあります。

 

直近で火葬場が空いていない場合

直近で火葬場が空いていない場合、基本的には冷蔵室もしくは冷蔵ボックスなどでのご遺体の保管になります。
公営と民営の火葬場の選択肢がある地域は、公営が空いていなければ割高にはなってしまいますが、民営の火葬場を選択するという手もあります。
そこも空いておらず、どうしても早く火葬を行いたいという場合には管外での火葬を検討する手もあります。管外での火葬というのは、火葬場が定めた市内や近隣の住民票を持つ方以外の火葬を行うという意味です。ただし、管内での火葬は火葬料金が1万円前後なのに対し、管外での火葬は5万円~10万円の費用がかかる場合が多いです。

前述したエンバーミングは費用も高額になりますので、火葬場が空いていない時の対応というよりは「ご遺体を長期保存したい」「損傷したご遺体などを復元して最期にお別れしたい」場合の選択肢と考えるとよいでしょう。

 

友引は考慮する必要がある?

「友引には葬儀をしてはいけない」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。「友引」というのは中国で生まれた占いの考え、「六曜」の中の一つです。日本でも全ての日に、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口が振り分けられています。カレンダーに書いてあるのを見たことがある人も多いかもしれません。

六曜自体は仏教には関係のない風習なのですが、「友引」には「友を引く」という漢字が当てられていることもあり、「故人が友人・知人を連れて行ってしまう」「不幸が連鎖する」と言われ、これまでの日本では葬儀が避けられてきました。

ただ、近年火葬場の予約が取りづらい都心など、若い人を中心にその風習が薄れてきた地域もあります。しかし、友引は火葬場自体が休みの地域もありますし、友引の葬儀は避けたほうがよいと考えるお坊さんもいます。

また、直葬や火葬式のみの場合は友引でもOK、告別式は友引を避けるけれどもお通夜はOKの地域などもあります。元々葬儀に関することは地域色の強いものなので、その地域の慣習に従うのがベターです。

 

家族葬と一般葬の日程の決め方の違い

家族葬と一般葬の日程の決め方の違い

実際に家族葬と一般葬の日程の決め方で違いはあるのでしょうか。またどれくらいの日数で葬儀を行うことが可能なのでしょうか。詳しくみていきましょう。

 

家族葬の場合

近年は身内だけを参列者とした家族葬でも葬儀場などの施設を利用して行うことがほとんどですが、自宅やお寺での通夜・告別式も可能です。ただ、葬儀場で行う場合には、家族葬でもどういったプランで行うのか、祭壇をどうするのかといった打ち合わせは必要になります。

どこまでの親戚を呼ぶかにもよりますが、多くの人に知らせる必要はありませんし、家族だけであれば香典を受け取らずに会葬品や香典返しを用意しないことも多いです。

通夜振る舞いや精進落としの会食も、葬儀場などで行わないとすれば、決めることや準備することが一般葬よりは少なくなります。なので遺族とお坊さんの都合が合い、火葬場と葬儀場の予約が取れれば、亡くなってから1~2日後に行うことは可能です。お通夜を行わない一日葬の形式でも同様です。

家族葬については以下の記事でも詳しく解説しております。
家族葬とは?葬儀の流れや費用、参列者の範囲や会社への対応マナー

 

火葬式のみ・直葬の場合

直葬や火葬式だけ執り行う場合には、遺族が準備するものはほとんどありません。多くの葬儀社で直葬や火葬式は1プランとなるので迷うことがないでしょう。葬儀場も使いませんし、直葬であれば僧侶も呼ばずに行うことがほとんどですので、死亡診断書がすぐに用意できる状況で、火葬場の予約が取れれば亡くなった翌日に行うことは可能です。

 

一般葬の場合(家族葬との違い)

一般葬では故人の親戚はもちろんですが、友人・知人に連絡する必要もありますし、葬儀プランを決めたり、会葬品や香典返し(即返しの場合)の内容を決めたり手配したりする必要もあります。

たくさんの方が弔問に訪れることが想定される場合には、ご遺体の状態にもよりますが、故人の尊厳を保つためにご遺体の湯かんやメイクを行ってから納棺することも多いです。

また、葬儀場にメモリアルコーナーなどを設ける場合、思い出の品物や写真を用意しなければなりませんし、供花や供物を受け付けるのであればある程度の準備期間は必要になります。一般葬を行うには葬儀の規模にもよりますが最短でご逝去から2日後、平均3~4日後と考えるとよいでしょう。

 

家族葬までの準備・当日の流れ

家族葬までの準備・当日の流れ

故人が亡くなってから、家族葬当日まで遺族はどのようなことを準備しなければならないのでしょうか。また当日はどのような流れになるのでしょうか。詳しくみていきましょう。

 

お通夜・告別式までに遺族がしなければならない準備

故人が亡くなった際、生前に葬儀社を決めていなかった場合には、まずは依頼できそうな葬儀社を探す必要があります。ただ、故人が亡くなってから葬儀社を探したり見積もりを取ったりすると非常に慌ただしくなってしまいますので、できれば無料の資料請求や事前相談などを利用し、ある程度目星を付けておくと安心です。

葬儀社にはまず最初に遺体の搬送(安置)を依頼します。ほとんどの葬儀社は24時間365日で電話対応を行っていますので、夜中でも電話をして構いません。

その間に菩提寺などがあれば連絡する必要がありますが、夜中の場合は翌朝にすることもあります。決まった菩提寺がない場合は、葬儀社に相談すると同じ宗派のお坊さんを紹介してもらえることが多いです。

同時に家族葬に参列してほしいと思っている近親者には早めに亡くなったことを連絡します。そして、遺体の搬送や安置が終了次第、葬儀社と打ち合わせを行い、葬儀日程やプランの決定などを行います。

日程が決まり次第、葬儀に参列してほしい方には日程の連絡をします。訃報を出す場合はその対応も行います。並行して、遺影写真や斎場に飾る思い出の品物を選ぶなどします。

死亡診断書を役所に提出し、火葬までに火葬許可書を用意するという手続きもありますが、葬儀社に代行してもらえることが多いです。

 

家族葬当日の流れ

①通夜式
通夜開式の30分~1時間前に参列者は集合します。通夜式自体は30分~1時間程度となることが多いです。通夜式終了後、通夜振る舞いを行いますが、家族葬の場合は省略することもあります。

②告別式(通夜の翌日)
告別式開式の30分~1時間前に参列者は集合します。告別式自体は30分~1時間程度となることが多いです。告別式の中で初七日法要などを繰り上げて行う場合があります。式の最後に喪主挨拶をすることが一般的ですが、家族葬の場合は省略することもあります。式が終了したら、花入れなど最後のお別れをして出棺となります。

③火葬
告別式の後に火葬をする地域が多いですが、告別式の前に火葬を行うケースもあります。火葬は1時間~1時間半程度で、その後骨上げを行います。

④繰り上げ法要
火葬が終了したら初七日法要を繰り上げて行う場合が多いです。告別式の中で行ってしまうケースもあります。

⑤精進落とし
一般的には火葬中もしくは火葬後に精進落としの会食の席を設けますが、家族葬の場合は省略することもあります。

家族葬の流れについては以下の記事でも詳しく解説しております。
家族葬の基本的な流れ│必要な準備や所要時間、日程の決め方

 

家族葬の日程は遺族・葬儀社・火葬場・菩提寺の予定を確認して決める

家族葬の日程は遺族・葬儀社・火葬場・菩提寺の予定を確認して決める

通夜・告別式は死後、何日後に行わなければならないという決まりはありません。場合によっては死後1カ月後に行ってもよいのです。ただし、火葬を延ばすことはご遺体の腐敗が進んでしまう面から現実的ではありません。

通常の葬儀の流れでは、通夜式の翌日(告別式の当日)に火葬を行うのが一般的ですが、場合によっては火葬を先に済ませてしまうという対応も可能です。

葬儀の日程は遺族の希望だけで決定することはできず、菩提寺の都合、火葬場・葬儀場の空き状況、地域の慣習などによって決まるということを覚えておくとよいでしょう。

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