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家族葬の通夜・告別式の流れとは?一般葬との違いとマナーについて解説
家族葬で故人を見送ると決めた場合、どこまでの関係の方に参列者として声をかけたらよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。また、お世話になった方の葬儀が家族葬と聞いた場合に参列してもよいのか、供物を出してもよいのか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方のために本記事では、家族葬で行われる葬儀の流れやマナーに関して、一般葬との違いと併せて解説していきます。
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目次
家族葬の葬儀までの大まかな流れ
葬儀までの大まかな流れや、準備に関することは一般葬でも家族葬でも違いはほとんどありません。どこでどのように亡くなったかによって多少の違いはあるものの、葬儀までの大まかな流れは下記のとおりです。
①葬儀社に連絡をして、遺体の搬送や安置を依頼する ②故人が亡くなったことを近親者に連絡する ③菩提寺があれば連絡をする ④葬儀社・火葬場・菩提寺・遺族の予定を考慮して、葬儀日程を決める ⑤葬儀社との打ち合わせで葬儀形式やプラン、返礼品など詳細を決定する ⑥湯灌やメイク、納棺 |
家族葬では誰を参列者とするかは故人・遺族の意向による
家族葬とは、故人のご家族や親戚など少人数の参列者で行うお葬式のことを言います。しかし、家族や親戚以外の人が参列してはいけないという決まりもありませんので、誰を参列者とするかは生前の故人や遺族が決めてよいのです。
故人と親しい友人や知人を呼んでも構いませんし、逆に遠縁の親戚などには声をかけなくてもマナー違反ではありません。ただ、遺族に声をかけられなかった方は参列したいと思っても、葬儀当日の会葬・参列は遠慮するのがマナーです。
家族葬については以下の記事でも詳しく解説しております。 家族葬とは?葬儀の流れや費用、参列者の範囲や会社への対応マナー |
一般葬と家族葬の葬儀までの流れの違い
故人が亡くなった後、行わなければならないのが関係各所への連絡です。家族葬で葬儀を行う場合は、親族や職場などへ連絡する際に注意をしなければなりません。
<参列をお願いしたい方への連絡> ・訃報を伝え、葬儀への参列をお願いする。日程が決まっていれば併せて伝える |
<参列を遠慮してほしい方への連絡> ・訃報を伝えた上で「家族葬で行うため、当日の参列は遠慮してほしい」旨を伝える(仕事関係や会社などにはこの形式で訃報を出すことが多い) ・すぐに訃報は伝えず葬儀後に手紙などで伝える |
訃報を伝えた上で他の方の参列を断る場合には、香典や供物などを受け取るのか辞退するのかも事前に決めておくようにしましょう。家族葬だから香典や供物を受け取ってはいけない、といったルールはありませんので、遺族が決めて問題ありません。ただし、すべての方に同じ対応をしないと、「あの人は受け取ってもらえたのに」といった形でトラブルになることもあります。
また、参列者として声をかけられた方も「家族葬で行う」ことを聞いたら遺族に依頼されない限りは他の人に訃報を伝えないようにします。葬儀に関することは人によってさまざまな考え方があり、遺族が葬儀後に報告しようと思っていた方に、別の方から先に伝わってしまうとトラブルになる可能性もあるからです。
訃報を聞いて、葬儀に参列したいと思っても、遺族に声をかけられない限りは家族葬への参列は遠慮し、後日弔問に伺うのがマナーです。香典や供物を受け取ってもらえるようであれば、そちらの対応を検討するようにします。
葬儀前は遺族も慌ただしいので弔問は控えた方がよいですが、どうしても火葬前に故人に一目会いたいということであれば遺族に事前に相談するようにします。
家族葬の流れについては以下の記事でも詳しく解説しております。 家族葬の基本的な流れ│必要な準備や所要時間、日程の決め方 |
家族葬の通夜の流れ
通夜式の流れは大まかに下記となります。
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一般葬と家族葬の通夜の違い
家族葬でも一般葬でもお通夜自体の流れに大きな違いはありませんが、他の参列者がいないため一般葬と比べるとコンパクトに収まる傾向があります。
一般葬であれば開式の1~2時間前に集合し、受付などもありますが、家族葬の場合は開式30分前程度が集合時間となっており、受付なども設けないケースが多いです。
通夜式の後の通夜振る舞いの席も、大人数を想定したものは必要ないため、ご家族や親族だけでの会食になります。式場内や関連施設は利用せずに、故人の縁のお店など、一般的なお店を予約して行う場合もあります。
家族葬では通夜は行わない?
家族葬=コンパクトな葬儀なので、お通夜は行わないと思われている方も中にはいますが、通夜式を行うかどうかも故人・遺族の意向によります。
参列者が少ないことで、多くの方に気を遣う必要がないため通夜式を省略した一日葬で行うケースもあります。また、家族葬でも通夜式を行い、通夜振る舞いの席を設けた形式で行うケースもあります。家族葬でかつ火葬式のみや直葬といったパターンもあります。
通夜式を省略してもよいかどうかは菩提寺の住職と相談してからにするとよいでしょう。
家族葬の告別式の流れ
告別式の流れも一般葬と家族葬で大きな違いはありません。
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仏教であればお坊さんの読経の間に参列者の焼香を行い、読経が終わり次第閉式となります。式終了前に弔電を読み上げるケースもあります。その後、参列者にて棺への花入れや釘打ちの儀式など、最後のお別れをして出棺となります。
一般葬と家族葬の告別式の違い
一般葬の集合時間が開式の1~2時間前程度なのに対し、家族葬の告別式の場合は30分前程度です。参列者が少ないため、焼香の時間が大幅に省略されます。参列者が多い場合は焼香だけで30分~1時間程度かかってしまう場合もありますが、家族だけの場合は5分程度で終わってしまうので、お坊さんの読経も30分程度で終了することが多いです。
家族以外も参列している葬儀の場合は、喪主が参列者に対して挨拶をすることもありますが、家族葬では省略されることが多いです。その分、最後のお別れを家族だけでゆっくり時間を取って行うケースもあります。
葬儀後の流れ
告別式終了後は、火葬を行うのが一般的です。
地域によっては告別式の前に火葬を終えてしまう場合もあります。下記が葬儀後の流れです。
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火葬が終わり次第、骨上げをし、その後に初七日法要や四十九日法要を繰り上げて行う方が最近は増えています。入るお墓が決まっている場合には、その日のうちに納骨までしてしまうケースもあります。火葬、もしくは法要が終わり次第、精進落としの席を設け、会食をするのが一般的な葬儀の流れです。
また、葬儀終了後は下記のことを行う必要があります。
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一般葬と家族葬の葬儀後の違い
家族葬の場合は、精進落としの会食を省略したり、葬儀場の関連施設ではなく別の会場やお店を予約して行うこともあります。また、葬儀後の流れにおける一般葬との一番大きな違いは、訃報を知らせていなかった親戚や関係各所への連絡です。
葬儀前に故人が亡くなったことを知らせていなかった場合には、手紙などで訃報を知らせ、家族葬で葬儀を終えたことを伝えなければいけません。その後弔問に来たいと言われればその対応をする必要があります。
事前に訃報を伝えていた場合も、葬儀が終わって落ち着いた頃に弔問に来たいと言われることもあるのでその対応が必要です。
また、近年は告別式と同日に納骨を行うケースも地域によっては珍しくありませんが、周囲に訃報を知らせないままに納骨まで行ってしまうと後々トラブルになるケースもあります。訃報を知らせずに葬儀を行うにしても、遺族の他にも故人の親族がいる場合には、葬儀を終えたことを知らせてから納骨を行う、四十九日法要の際に納骨式を行う、といった手順を踏むことをおすすめします。
家族葬の通夜・告別式には遺族から声がかからなければ参列しないのがマナー
家族葬で葬儀を行う場合には、生前の故人の希望や遺族の意向で参列者を決める形になります。参列する側の場合には、遺族に依頼されない限りは安易に他の人に訃報を伝えないようにしましょう。
また、葬儀に参列したいと思っても家族葬の場合には参列を遠慮するのがマナーです。供物や香典を受け付けてもらえるかどうかも、葬儀によって違いますので事前に葬儀社や遺族に確認するようにしましょう。
故人にお世話になっていた場合など、弔問に伺いたい場合には葬儀が終わって4~5日経ち、遺族が少し落ち着いた頃に連絡するのがマナーです。
大切な人を亡くしたばかりの遺族ですから、負担がないように配慮するようにしましょう。