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一日葬とは?流れや費用、メリット・デメリット、向いているケース

一日葬とは?流れや費用、メリット・デメリット、向いているケース

近年では、お葬式の小規模化・簡素化が進みつつあります。新型コロナ感染症の影響もあって、その傾向はさらに顕著です。葬儀に参列する人数を制限する家族葬とともに、以前は2日かけて行っていた葬儀を1日で済ませる一日葬も増加しています。

本記事では、一日葬とはどのようなものか、家族葬とはどう違うのか、さらに、メリット・デメリットや費用についても解説します。

 

一日葬の基礎知識

まず、一日葬は通常の葬儀とどう違うのか、また、最近耳にする機会の多い家族葬との違いについて詳しく説明します。

 

一日葬とは?通常の葬儀との違い

通常のお葬式は、1日目に通夜式、2日目に葬儀式・告別式・火葬を行う二日葬が中心です。しかし一日葬では、通夜式を省略して1日ですべての儀式(葬儀式・告別式・火葬)を実施します。

葬儀式とは、家族や親族などが故人の死を悼む宗教的儀式です。一方、告別式は、会社関係者や知人が故人にお別れする社会的儀式の意味合いを有します。このように、葬儀式と告別式は本来異なる性質のものです。

しかし現代では、葬儀式に引き続いて告別式が行われているので、ひとつのものとして扱われています。以降は、葬儀式と告別式を合わせて告別式と呼ぶこととします。

 

一日葬で通夜式が省略される理由

本来、お通夜は家族や故人と縁の深かった知人などが集まって、故人を偲びながら最後の夜を一緒に過ごすものでした。夜通し枕元に付き添って、ろうそくと線香を灯し続けるのが一般的だったのです。

しかし、お通夜のあり方は時代とともに変化していきました。近年は午後6時か7時頃に開始し、1~2時間程度で僧侶の読経・焼香・喪主の挨拶などを行う通夜式が主流です。早めに夕方から行うのには、日中開催される告別式に参列できない人への配慮の意味合いもあります。

お葬式簡素化の流れを受け、基本的な流れが告別式と似ている通夜式を省略して、1日で済ませる一日葬が増えてきました。

 

通常の葬儀の流れについては、以下の記事で詳しく紹介しているのでご覧ください。
葬儀の流れ12ステップ│日程・時間の組み方からマナーや注意点まで

 

一日葬と家族葬の違い

一日葬とよく似たお葬式の形式に家族葬があります。
一日葬と家族葬の違いは「葬儀の日数」と「参列者の範囲」です。

一般の葬儀が2日かけて行われるのに対して、1日で終わるのが一日葬です。一方、家族葬は、一般の葬儀に比べて参列者の範囲(人数)を限定しています。

一日葬は、1日で終了する葬儀ですので、参列者の数は必ずしも制限しません。小規模で行う場合もあれば、会社関係者や友人・知人、ご近所の人などに連絡して参列を要請するケースもあります。

一方、家族葬は参列者を広く招待するのではなく、身内など、ごく親しい人だけで行う葬儀のことです。ただし、厳密な定義はありません。何名程度の人数を呼ぶのか、また、誰を呼んで誰を呼ばないのかは遺族の判断次第です。家族だけでなく、故人と親しかった友人を呼ぶ場合もあります。

家族葬では通常、1日目に通夜、2日目に告別式・火葬を実施します。
会社関係者や友人・知人、ご近所の人など広く参列者を招待して、2日間かけて実施する従来の葬儀を一般葬と呼びます。

 

家族葬について詳しく知りたい方には以下の記事で紹介しているのでご覧ください。
家族葬とは?葬儀の流れや費用、参列者の範囲や会社への対応マナー

 

一日葬のメリット

葬儀を1日で済ませる一日葬には以下のようなメリットがあります。

  • ・遺族の負担を軽減しやすい
  • ・一般葬よりも費用を抑えやすい

遺族の負担を軽減しやすい

通夜式を省略して1日で葬儀を終わらせるため、従来の葬儀に比べて遺族の体力的・精神的な負担をかなり軽減できることが特徴です。また、2日以上かかる通常の葬儀の場合、遠方からの参列者のために宿泊先を準備しなければなりません。しかし一日葬では、このような負担もなくなります。

 

一般葬よりも費用を抑えやすい

一日葬では、費用が節約できることも重要なポイントです。通常の葬儀では式場を2日続けて使用することから、式場の使用料がかさみます。その点、一日葬では式場使用料を抑えることができます。ただし、葬儀の前日に遺体を安置する場合、追加費用が発生することに留意しなければなりません。葬儀会社によって対応は異なるので、事前によく打ち合わせておきましょう。

また、食事の費用や返礼品も1日分で済みます。前項で述べた遠方から来る会葬者の宿泊も必要なくなりますので、宿泊費の負担もありません。

 

葬儀日程の決め方については以下の記事で詳しく解説しております。
葬儀日程の決め方や亡くなってからの流れや注意点、友引を避ける理由

 

一日葬のデメリット

ただし、一日葬には以下のようなデメリットも存在します。メリットとデメリットの両方を考慮して一日葬を実施するか、あるいは家族葬など他の葬儀にするかを決めましょう。

  • ・葬儀当日に予定がある人は参列できない
  • ・菩提寺の許可が得られない場合もある

葬儀当日に予定がある人は参列できない

通常の葬儀では、お通夜か告別式のどちらか、都合のつく方に参列します。しかし、一日葬ではその日に予定がある場合、参列できなくなります。特に会社勤めの人にとって、平日の日中に行われる葬儀に参列することは簡単ではありません。したがって一日葬では、一般的な葬儀に比べると参列者の数が少なくなります。

また別の問題として、葬儀に参列できなかった人が、後で弔問に訪れる可能性があります。葬儀後に、また弔問客に対応しなければならないことは遺族にとっても負担になるかもしれません。この点も一日葬のデメリットと言えるでしょう。

 

菩提寺の許可が得られない場合もある

先祖代々の菩提寺がある場合は、菩提寺の意向も大変重要です。
お通夜には、亡くなった人がこの世に別れを告げ、あの世へ旅立つまでの準備をするという宗教的な意味合いもあります。このため、寺院によっては一日葬の実施に反対するかもしれません。菩提寺には、事前によく相談することが大切です。

昨今の新型コロナ感染症の流行にともない、葬儀においても感染拡大の防止が社会的要請となっています。以前に比べると、菩提寺の理解も得やすくなっていますので、まずは相談してみてください。菩提寺がない場合は、葬儀会社に相談して一日葬を執り行ってもらえる寺院を紹介してもらいましょう。

菩提寺だけでなく、従来の2日かけて行う葬儀に慣れている高齢の親族の中には、葬儀の簡素化に反対する人もいるかもしれません。菩提寺に加えて、親族の年長者とも事前によく相談して葬儀の形態を決めましょう。

 

一般葬と家族葬の違いについては、以下の記事で詳しく解説しております。
家族葬と一般葬の違いは?どんな人に向いている?

 

一日葬にかかる費用

一日葬にかかる費用は、葬儀会社や葬儀の内容によってさまざまです。また、地域によっても費用相場は異なります。
葬儀にかかる費用は、一般的に次の3つに分かれます。

  • ・葬儀一式にかかる費用
  • ・宗教者に対する謝礼
  • ・飲食接待に要する費用

葬儀は、たいていの場合、葬儀会社に依頼することになります。
その場合、ご逝去から火葬後までの一切を葬儀会社が執り行うのが通常です。

3つの費用について順に説明します。

 

葬儀一式にかかる費用

一日葬では、おおむね以下のような項目が葬儀一式にかかる費用に含まれます。

  • ・自宅や病院などの亡くなった場所から遺体を安置場所まで搬送する霊柩車・寝台車
  • ・棺、遺体を保全するドライアイスや仏衣などの納棺用品
  • ・式場使用料
  • ・祭壇、遺影写真、骨壺など

これらの費用を合わせると、30万円から50万円が相場となっているようです。ただし、この価格は各葬儀会社が設定する一日葬プランの料金の目安です。祭壇に飾るお花を豪華にするなど、さまざまなオプションを組み合わせると追加料金が発生します。

 

宗教者に対する謝礼

次にかかる費用として宗教者に対する謝礼があります。
どの宗教であっても宗教者を招いて葬儀を行う場合は、謝礼が必要です。謝礼は、宗教者に対して直接支払います。仏式の場合は、お坊さんに対して読経や戒名に対するお礼としてお布施をお渡しします。(※最近増えつつある無宗教葬では、宗教者に対する謝礼は必要ありません。)

 

飲食接待に要する費用

最後に、飲食や接待にかかる費用には以下のようなものが含まれます。

  • ・精進落としなどの飲食費
  • ・返礼品(会葬品)、香典返し、会葬礼状

香典を辞退する場合、香典返しは必要ありません。通夜振る舞いがないので、会食に要する費用も削減できます。また、公営の火葬場を使用する場合は、別途火葬料金が必要です。火葬場に併設されている斎場(葬儀場)を利用する場合は、式場の利用料も一緒に支払うことになります。

お葬式全体にかかる費用としては、主に葬儀会社に支払う葬儀一式の費用の他に、お布施や飲食接待費が必要となることに留意しましょう。

 

一日葬が向いているケース

すでに述べてきたように一日葬には、メリットとデメリットがあります。両者を比較検討したうえで一日葬を選ぶべきかどうかを決めなければなりません。以下のようなケースは一日葬に比較的向いていると考えられます。検討の際にぜひ参考にしてください。

 

参列者に高齢者や遠方に住む人が多い場合

近年、高齢化にともない、お亡くなりになる方だけではなく、喪主や遺族、さらには参列する側も高齢化が顕著になってきています。

一日葬は1日ですべての葬儀が完結するので、遺族のみならず参列者の負担も軽減できます。参列する人の多くが高齢者や遠方の方である場合に適している葬儀の形式と言えるでしょう。

ただし、参列者の住んでいるエリアによっては、葬儀が行われる場所まで相当時間がかかる場合があります。葬儀当日の早朝に出発して、葬儀に参列し、その後帰宅すると夜遅くになるかもしれません。そのような方には、宿泊先を用意するなどの配慮が必要です。

 

葬儀費用を少しでも抑えたい場合

一日葬は、お葬式の費用をできるだけ抑えたい場合にもおすすめです。2日で行う葬儀を1日で済ませるので、飲食費や返礼品などの費用をかなり削減できます。費用面では、家族葬よりも一日葬の方が少し費用を抑えられる傾向にあります。多くの葬儀会社のプランでは、家族葬よりも一日葬の方が割安です。

ただし、式場の利用料に関しては前日から設営を行ったり、遺体を安置したりすることから葬儀式場によっては2日分の料金が発生する場合があります。事前によく葬儀会社の担当者と相談しておくことが重要です。

さらに費用を抑える葬儀として、直葬(火葬式)があります。通夜式や告別式などの儀式を一切行わず、ごく身内だけで故人を見送る葬儀形態です。お坊さんによる読経は、出棺のとき、または火葬の直前に火葬炉の前で行います。式場などが必要ないので大幅な費用の削減が可能です。

 

負担や費用を抑えながらも故人をしっかりお見送りできる一日葬

一日葬は、遺族や参列者の負担や費用を抑えながら、故人との別れを偲び、しっかりとお見送りするのに適した葬儀形態です。

近年では、生前に自分のお葬式のやり方やお墓についての希望を表明しておく「終活」がブームとなっています。亡くなってからお葬式の内容を決めるのではなく、生前に本人と家族がよく話し合い、必要であれば葬儀会社のスタッフに相談してみましょう。

一日葬だけでなく、家族葬やその他の葬儀形態と合わせて比較検討することが重要です。この記事を参考にして、ご遺族にとっても参列していただく方にとっても最適な葬儀を実施していただければ幸いです。

 

葬儀の詳しい段取りについては以下の記事で詳しく解説しております。
知っておきたい葬儀の段取り|臨終から葬儀や火葬、必要な手続きまで

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