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知っておきたい通夜での挨拶|喪主・参列者それぞれの立場で解説

知っておきたい通夜での挨拶|喪主・参列者それぞれの立場で解説

大切な人が亡くなったとき、当日または翌日の夜に故人と最後の時間を過ごすためにお通夜が行われます。通夜では喪主と参列者それぞれに挨拶を求められる場面がありますが、どういった内容が適切なのでしょうか?

本記事では、喪主と参列者それぞれの立場から通夜における挨拶を解説します。挨拶の例文や注意したいポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。通夜にふさわしい挨拶で大切な故人を偲びましょう。

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通夜で喪主の挨拶が必要となる場面と例文

通夜で喪主の挨拶が必要となる場面と例文

まずは喪主の立場から、通夜において挨拶が必要となる場面を例文と共に解説します。通夜では大きく分けて4つの場面で喪主からの挨拶が求められますので、事前に心づもりしておきましょう。

 

通夜終了時

通夜では、基本的に開始時ではなく終了時に喪主からの挨拶が求められます。葬儀社スタッフより案内されますので、指示に従いましょう。

通夜終了時は参列者への感謝を述べるほか、翌日行われる葬儀の案内をお伝えします。なお通夜終了後に通夜振る舞いの会食を用意している場合はその流れについても説明します。

通夜終了時の挨拶例文

喪主の□□でございます。
皆様、本日はお忙しい中、父・△△の通夜にご参列いただきありがとうございました。
おかげさまで、滞りなく式を終えることができました。
生前仲良くしていただいた皆さんに見守っていただき、父もさぞ喜んでいることと思います。
この後、ささやかではございますが別室にて食事をご用意しております。
お時間の許す限り、おくつろぎいただけますと幸いです。
なお、葬儀と告別式は、明日の11時より当斎場にて執り行う予定です。
ご参列のほど、何卒宜しくお願いいたします。
本日は、誠にありがとうございました。

 

通夜振る舞い開始時

通夜振る舞いとは、通夜の後に設けられる会食の席です。遺族らはお酒や食事を振る舞って参列者をもてなしますが、通夜振る舞いの開始前にも喪主からの挨拶が必要です。

改めて参列者への感謝や生前のご厚情への感謝を述べるほか、食事を楽しんでいただきながら故人の思い出話を語らいたい旨を伝えましょう。

場合によっては喪主からの挨拶が済んだ後、故人へ哀悼の意を表して杯を掲げる献杯が行われます。献杯の挨拶は遺族や参列者に依頼しても問題ありません。

通夜振る舞い開始時の挨拶例文

皆様、改めまして本日は父・△△の通夜にご参列いただきありがとうございました。
父の存命中にはひとかたならぬご厚情を賜りまして、深く感謝申し上げます。
心ばかりではございますが、食事の席を設けさせていただきました。
どうぞお時間の許す限り食事をお召し上がりいただきながら、父の思い出話などお聞かせいただけますと幸いです。
それではグラスをお持ちいただき、私に続きまして献杯のご唱和をお願いします。
献杯。

 

通夜振る舞い終了時

通夜振る舞い終了時は、喪主の挨拶で会食の席を締めます。最後まで通夜振る舞いに出席していただいたことへの感謝のほか、明日の葬儀情報を改めて伝えましょう。参列者への配慮も込めて挨拶すると丁寧です。

通夜振る舞い終了時の挨拶例文

皆様、本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございました。
父の思い出話をもっと聞きたいところではありますが、夜も更けてまいりましたので、本日はこの辺りでお開きとさせていただきます。
改めての案内とはなりますが、明日は11時より葬儀と告別式を行う予定ですので、ぜひご参列いただければと思います。
お足元にお気をつけて、お帰りください。
本日は誠にありがとうございました。

 

お坊さんへの挨拶

読経のため通夜に来ていただいたお坊さんに対しても、喪主から挨拶します。お坊さんが斎場にお越しになった際と、通夜終了時に挨拶を行いましょう。
なお、通夜終了時には読経していただいたことへの感謝を述べると共にお布施をお渡しします。

お坊さんが通夜にお越しになった際の挨拶例文

本日はお忙しい中、ご足労いただきまして誠にありがとうございます。
故人もさぞ喜んでいることと思います。
なにぶん、このような場面は不慣れなもので不手際があるかと存じますが、ご指導いただければと思います。
なお、式は定刻通りに開始する予定ですので、何卒よろしくお願いします。

通夜終了時の挨拶例文

本日は、非常に丁寧なお勤めを賜りまして、誠にありがとうございました。
おかげさまで、無事に通夜を終えることができました。
心ばかりではございますが、お布施をお納めくださいませ。

 

喪主が通夜で挨拶する際の注意点

喪主が通夜で挨拶する際の注意点

続いて、喪主が通夜で挨拶する際に注意したい点について解説します。
これらのマナーを押さえて、参列者やお坊さんに失礼のない挨拶をしましょう。

 

忌み言葉を使わない

「くれぐれも」や「たびたび」といった重ね言葉や、「死亡」や「苦しみ」といった直接的に死や不幸を連想させる言葉は、忌み言葉と呼ばれます。忌み言葉は通夜だけでなくお葬式全体を通じてふさわしくない言葉とされているため、通夜の挨拶では使わないよう注意してください。仮に「死亡」と言いたい場合は「ご逝去」などと言い換えた言葉を使用します。

 

忌み言葉の例

不幸の繰り返しを連想させる重ね言葉 わざわざ、くれぐれも、いよいよ、重ね重ね、ますます、返す返す、みるみる、つくづく、ときどき、次々と
不幸が続くことを連想させる続き言葉 引き続き、重ねて、繰り返し、何度も、続いて、追って、次に、また、再び
直接的に死を連想させる言葉 急死、死亡、死ぬ、息絶える、生きていたころ
辛いことや不吉を連想させる言葉 大変な、忙しい、四(=死)、九(=苦)、苦労の多い、苦しい

 

長くなり過ぎないよう簡潔に伝える

通夜での挨拶は、長くても3分以内におさまるよう心がけましょう。
いろいろと参列者の方に伝えたい思いがあるとは思いますが、式の進行を妨げないよう長話は避けます。

 

事前に内容を考えて練習しておくと安心

突然通夜での挨拶を求められると、何を話そうか迷ったり言葉に詰まったりしてしまうケースも少なくありません。そのため、通夜で挨拶を求められるシチュエーションを想定し、事前に挨拶の内容を考えておくと安心です。

通夜での挨拶は参列者に感謝の気持ちを伝えることが一番大切ですから、メモを読みながら挨拶しても問題ありません。挨拶の内容や忌み言葉などが不安な場合は、事前に葬儀社スタッフへ挨拶文のチェックを依頼しておくと良いでしょう。

 

通夜における参列者の挨拶例文

通夜における参列者の挨拶例文

続いて、参列者が通夜で挨拶する際の例文を解説します。通夜に参列した際は遺族にお悔やみの言葉をかけて弔意を示しましょう。「このたびはご愁傷様でございました。心よりお悔やみ申し上げます」などが一般的なお悔やみの挨拶です。

しかし近年では、お葬式以外の場面で「ご愁傷様でした」の言葉が皮肉を含んだニュアンスで使われることが増えました。もちろん通夜や葬儀の場面で使っても問題ない言葉ですが、気になる場合は「このたびは突然のことで、心中お察しいたします」などと言い換えるのも良いでしょう。

また「お悔やみ申し上げます」は、通夜や葬儀・告別式といった人が亡くなった直後に用いられる挨拶のため、四十九日法要や一周忌などの場面にはふさわしくありません。

 

参列者が通夜で挨拶する際の注意点

参列者が通夜で挨拶する際の注意点

続いて、参列者が通夜で挨拶する際に注意したいポイントを解説します。これらのマナーが守られていないと、喪主や遺族に不快な思いをさせる可能性があるため十分注意しましょう。

 

宗教間での挨拶の違いに注意

通夜では、いわゆるお悔やみの言葉が挨拶として用いられますが、このお悔やみの言葉には宗教間で違いがあります。例えば「ご冥福をお祈りします」というお悔やみの言葉をよく耳にするかと思いますが、これは仏教で使われる挨拶です。神式やキリスト教の通夜には適していませんので注意しましょう。

またキリスト教における死は、天に召される喜ばしいこととされています。そのため、お悔やみの言葉が存在していません。「〇〇の安らかな眠りをお祈り申し上げます」や「天に召された〇〇の平安をお祈りします」といった言葉が用いられます。

 

故人の死因は尋ねない

故人を失った遺族の喪失感ははかり知れません。そのため、ご逝去の直後である通夜の場面で、遺族に故人の死に関する情報を尋ねるのは大変失礼にあたります。

親しくしていた故人がどのような最期を迎えたのか気になるかもしれませんが、まずは遺族の気持ちに寄り添って、故人を偲ぶ言葉をかけるのみに留めましょう。

 

励ましの言葉は遠慮する

故人を亡くして落ち込んでいる遺族を前にすると、つい「頑張って」と言葉をかけたくなるかもしれませんが、通夜の場面では避けた方が無難です。励ましの言葉を聞いた遺族は「早く元気にならなければ」とプレッシャーを感じる可能性があるためです。

いくら遺族を元気づけたいとしても、遺族に負担を感じさせてしまっては意味がありません。通夜では励ましの言葉をかけることは控え、遺族の話に耳を傾けるなど、相手の気持ちを汲むようにしましょう。

 

遺族を長く引き留めないように

遺族を長時間引き留めることは避けてください。多くの参列者が訪れる通夜では、遺族は準備や対応で非常に慌ただしくしています。長話で遺族を引き留めてしまうと、他の参列者に迷惑がかかったり式の進行を妨げてしまったりする可能性も否めません。

どうしても話したい内容がある場合は、お葬式が全て終了した後など適切なタイミングを見計らってお伝えしましょう。

 

通夜では心のこもった挨拶で気持ちを伝えよう

通夜では心のこもった挨拶で気持ちを伝えよう

本記事では、通夜における喪主と参列者それぞれの挨拶について例を挙げながら解説しました。喪主の場合、通夜ではさまざまな場面で挨拶が求められます。事前に内容を検討しておいて、当日慌てることのないようにしましょう。

参列者の場合、通夜ではお悔やみの気持ちを端的に伝えることが大切です。通夜では心を込めた挨拶で故人を偲びましょう。

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